こだわり抜いた透明な評価制度

全員の給料が「エクセルの一覧表」で全員宛に配られる!

プレセナに入社してみんなが驚くことがあります。それは、全員の給料が「エクセルの一覧表」で配られてくるということです。今月は誰が幾らもらったかは一目瞭然です。足していけば年俸だってすぐにわかります。計算ははっきりいって複雑を極めていますので、毎月の給与計算はとてもたいへんです。

社員が数名の頃ならいざしらず、現在の規模になると本当に時間がかかる。計算が終わると「今月も無事に給料計算が終わりました、ご協力有り難うございました」と担当者からメールが流れるほどです。それもそのはず、給与計算が「あっているかどうか」をチェックするのは、社員本人なのです。「この案件は2名で担当したので、営業貢献は僕が70%で、彼に30%つけて下さい」「この開発は難易度が高かったので、インセンティブ金額は幾らです」「この講師登壇はワークショップ型だったので、インセンティブの掛け率は何%です」など、何度かやり取りが続いた上で給料が決まります。そこまでしてこのオペレーションを続けているのは「かわった会社」だと思われるかもしれません。

優秀な人がやめる理由を考えたらこうなった

なぜそんなメンドクサイことをしているのでしょうか。社員数10名ぐらいの時にこの話をすると、多くの先輩には「そんなの規模が小さいからやってられるんだよ。人数が増えたら無理だよ」と言われました。しかしプレセナでは、この「給与計算業務」こそが我々のコア中のコアだと考えており、人数が50人になろうが100人になろうが、今のやり方を捨てるつもりはありません。

それはなぜか。結局のところ、優秀な人が辞めていく最大の理由は「評価に納得がいかないから」だというのが経営陣の考えであるからです。プレセナも創業してから約半年の間は、普通の会社と同じように年俸制でした。しかしそうすると「自分はもっと貢献したはずなのに」「自分は彼よりは出来るはずなのに」「経営陣が僕を見てくれない」と、不平不満が他人に向かってしまう。ただそういうことを言う人に限って、実際は仕事をしていなかったりもする場合も多い。「君は仕事が出来ていない」「いや僕はやっています」というのを、経営陣と話し合っても、上司と話し合っても、結局は「上が僕を見てくれない」となってしまいます。

だったら、ルールを決めて全てをオープンにし、社員全員で評価すれば文句のつけようがないだろう。そのルール自体もオープンにして、ルールに文句があるならば、ルールも全員で議論して変えてしまえばいいじゃないか。そう考えたのが、現在の評価制度のルーツです。その後、数年間にわたり「この仕事にインセンティブがつかないのはおかしい」「僕はこういう貢献をしたが、給料が上がらないのはおかしい」・・・といった類の議論が毎月繰り広げられ、現在のインセンティブ制度が完成しました。
評価制度

「インセンティブ計算エクセル」が生み出すプレセナ文化

社内で「インセンティブ計算.xls」と呼ばれているこのファイルは、多くのプレセナ文化を生み出しています。

フェアでオープンな文化

まずは経営理念にある「フェアでオープン」という文化を間違いなく醸成しています。皆が最も隠したがるのが給料です。「社長って幾らもらっているの?」「あの講師と、あの講師ってどっちが給料高いの?」「○年務めた○さんって、今は幾らもらっているの?」給料をクローズにしていると、そんなヒソヒソ話が社内で起きるでしょう。

自責志向と改善マインド

インセンティブ計算のルールは全て明確であり、評価もほぼ全員の合議や当事者間の話し合いで行われるため、手にする給料の金額については文句のつけようがありません。全て自己責任、自分のパフォーマンス。もし仮にルールがおかしい場合は、ルールのおかしさについて討議をした上で、遡及して修正されます。いずれにせよ、全ては自己責任。だからこそ、前向きな努力が評価され、何事についてもよりよく改善していこうという気持ちが強まるのではないでしょうか。

思いやりの気持ちと負荷調整

このエクセルを見れば、今月誰が何の仕事をどのぐらいしたのか、が丸わかりです。ある人の1ヶ月の給料が200万円を超えていたとしても、我々は「いいなぁ、すごいなぁ」と思うよりも「仕事が集中してしまっている」「身体は大丈夫か」という気持ちが強く働きます。普段は同じぐらいの仕事ぶりの人で、給与格差がついてしまっていたら「ルールがおかしいんじゃないか」「仕事の割り振りがおかしいんじゃないか」という問題意識が芽生えます。営業アシスタントや事務職の残業時間についても然り。給料が高いというのは、それだけ負荷がかかっているということの現れです。

採算意識と会社への貢献意識

このエクセルには当然ですが「合計」の欄があります。そして「今月の売上高」「固定費平均」を差し引くと「当月の利益」が表示されるようになっています。毎月これを全員が目にする訳ですから、マイナスが続いていれば当然みんな危機感を持ちますし、逆に大幅なプラスが続いていれば「今期は期末ボーナスが出そうかな」となります。また、会社全体でのデリバリー(開発+講師)、セールス(営業)を100%とした場合に、今月は誰が何%貢献したのかも見えるようになっており、誰が今月の売り頭か、登壇頭か、がわかるようになっています。%が低い人は誰に何も言われなくても、自然と「頑張らねば」と思うでしょう。