クライアントサービス系業務の日々の過ごし方

1週間の過ごし方

ある1週間を例に取り、どのように仕事をこなしているのかを具体的に見てみたいと思います。

◆月曜日

1週間が始まった。今週は月曜日から講師登壇である。研修開始の30分前集合という社内ルールに則り、銀座にある大手サービス業のお客様の所へ朝9時に到着した。今日の研修の内容は「ロジカルシンキングの定着化」である。先月にロジカルシンキングの研修を実施した際、受講者に「自業務での課題」を出題してあるため、今回は全員で課題を持ち寄って討議をするというスタイルだ。研修開始後はほぼマンツーマンで持参した課題についての討議・フィードバックを行う。午前中があっという間に過ぎてお昼の時間が来た。お客様と一緒に外に食事に出て、今回の受講者の答案の出来について話し合う。思考系研修のアウトプットは、会社による社風の違いなども出るので興味深い。食後も同じく添削を続けて18時半に終了した。疲れたのでこのまま帰りたい所ではあるが、翌日に登壇予定の受講者から提出された課題に目を通さなければならないため、2時間ほど喫茶店にこもって課題に目を通す。21時頃には読み終わり、その後知人と待ち合わせて食事をした。

◆火曜日

この日も朝から登壇である。研修開始が9時なので、8時半には品川にある顧客企業の会議室に入った。今日のテーマは総合商社の3年目社員を対象としたロジカルライティング研修である。昨日に課題に一通り目を通して「出来が悪い受講者」を選んであるので、研修開始前にもういちど目を通してどのようなポイントでフィードバックするかを再確認する。研修開始後は「タイムテーブル」という進行表に基づき、予定通り講義を進めた。お昼休みはお客様と一緒に、社員食堂で食事を取る。今回の受講者が他社の同世代の社員と比較して出来が良い方なのかどうか質問をされたため、最近の登壇事例を踏まえながら他社受講者との違いについて説明をした。食事の後は20分ほど講師控え室で休憩を取り午後の講座に向かった。この日は講義終了後は、会社に戻らず自宅に直帰した。

◆水曜日

今日は登壇がないので、会社のコアタイム時間帯である10時半までに出社すればよく、朝は比較的のんびり過ごす。外出予定もないため私服で出社。到着後すぐに営業職から確認があり、大手化学メーカーからの新規引き合いへの提案書の納期が本日中だとのリマインドを受ける。12時までかけてほぼ完成させていた資料を最終化した上で営業職へ客先への送付を依頼した。その後は社内で開発関連の打ち合わせを軽く30分ほど実施。12時半過ぎに他の社員たちからの誘いを受けてランチ外出。最近はグローバル展開を視野に入れた社員の英語力強化の一貫として、シンガポール・ベトナムから留学生が来ているため彼らも参加してのランチとなった。プロフェッショナル職・営業職・事務職あわせて、男女で総勢10名近くとなったため、収容キャパの大きい近くの中華料理店へと向かった。講師登壇で外出が多いため、ランチは他の社員とコミュニケーションを取る貴重な機会である。14時頃会社に戻ると外出中の別講師からメールアドレスの転送設定についての依頼メールが届いていたため、ID・ライセンス管理チームリーダーの仕事として対応する。15時からは営業職に対して担当している案件の進捗状況を説明し、対応をお願いしたい業務を確認した。この日はスーツを買いに行きたかったので、定時の18時で退社した。

プロフェッショナルランチ

◆木曜日

この日もコアタイムギリギリの10時半に出社。今日は午後から外出があるためスーツでの出社となる。メールチェック後、11時から研修業務部の部会が開催された。自分は請求書発行を司るチームのリーダーをしているが、交通宿泊費の精算方法について効率化する余地がないかとの問い合わせを他部門から受けていたこともあり、具体的な対応内容について部内で話し合った。12時からはウェブサイトに掲載する写真の撮影会を実施。しっかりとネクタイを締めて、講義を行っている姿で撮影を行う。その後は16時から訪問予定の別の大手化学メーカーに対しての提案書作成に没頭。15時頃に完成させ、営業職に印刷を依頼。同時に自社の会社案内や顧客の声などが入った「営業セット」という資料一式の準備も依頼した。その後、15時半に営業職と共に外出、16時に客先へ到着して会議スタート。秋口に開催予定の幹部向け問題解決研修について提案を行った。議論は良い具合に白熱し18時頃に終了。その後会社に戻り、明日の講師トレーニングにそなえて教材を読み込んで理解を深める。今回は社歴の長い講師があちこちで実施している、トヨタ式問題解決について理解を深めた。

◆金曜日

この日は大手メーカーで実施しているロジカルシンキング関連のアセスメントが朝に送られてきているため、早めに出社してすぐに採点を実施。数は20部程度とそれほど多くないので2時間ほどで終了。その後11時から、昨日読み込んだトヨタ式問題解決の教材を用いた講師トレーニングを受けた。再来週にトヨタの関連会社での登壇を控えていることもあり、早期に理解を深めておく必要がある。プレセナの講師トレーニングでは「受講者役」として先輩講師が何名も列席した上であれやこれやと質問をしたり、議論をかき回したりするので、ある意味普通のクラスで講義をするよりもはるかに難易度が高い。社内の講師トレーニングを通過すればいかなる客先に出ても大丈夫、と言えるように社内講師トレーニングは非常に要求水準が高いため勉強になる。2時間を予定していたが、13時を少し過ぎた所で講師トレーニング終了。今日は時間がないため、近くのコンビニで買い出しをしてオフィスに戻る。14時からは開発管理チームリーダーとして、給与インセンティブをより簡単に計算するための開発案件管理のあり方について、開発本部長とディスカッション。15時からは提案書作成を手掛ける。開発・講師レベルの高い先輩社員に、昨日提案した大手化学メーカーの「アカウンティング」をどのような構成にして再提案するべきかを相談した。この日は金曜日ということもあり、18時で退社した。

プロフェッショナル登壇

年間カレンダー

より長い期間でプロフェッショナル職社員の仕事を理解するために、1年間を通じた営業職の仕事を見てみましょう。

◆4月

4月の始めに会社の方針会議があり、各部が今年の計画などについて発表する。2週目からは早々に新人研修がスタート。この期間はほぼ自社に出社することはなく、連日連夜で客先で登壇が続く。新人研修は人数が多く期間が限られることもあり、複数クラスが同時進行するケースが多く、他の講師たちと交流が出来て楽しい一方で、比較されてやりづらい面もある。4月後半に入ると忙しさも一段落してくる。

◆5月

ゴールデンウィークで一休みする。お客様もだいたい、4月末で新入社員を部門へ送り出して一息つかれる様子。連休があけると上期の研修のうち、予算だけ取っていて中身が煮詰まっていない案件についての打ち合わせが再開。打ち合わせ日程の調整を行ったり、提案書を作成したりする。講師登壇については若手層向けの研修がちらほらと実施される。

◆6~7月

階層別研修などが増えてきて、講師の仕事が忙しくなってくる。7月の稼働は毎年高い。講師と営業を兼務しているため、この時期は講義に追われてなかなか営業提案をしづらいのが課題。予定の調整、その他様々な仕事を営業職に依頼し、メールや電話で連絡を取りながら営業案件を推進していく。

◆8月

8月は研修はそれほど多くないのだが、お盆は会社が夏期休業となるためその前後は忙しい。お盆前に色々な用事を済ませた上で休みに入る。お盆明けは休暇中に来ていたメール類の返答に追われる。半年ものの幹部育成コースなどがこの時期からスタート。どのような課題を出題するかなどを真剣に設計した上で、課題の出題や教材の送付などややこしい業務が増える。

◆9~11月

秋口は研修のピーク。毎年この時期に月間売上高の最高値が更新される。階層別・希望者・選抜など様々な研修が多数動く。また次年度に向けた提案活動がピークを迎え、プロフェッショナル職たちはほぼ社内にいない状況となる。研修の数が増えると講師の登壇数だけでなく、教材開発の数も増えるため開発の仕事も忙しい。またこの時期に営業をかけなければ次年度の成約が見込めないため、営業活動も並行して進める必要がある。講義中の昼休みや講義終了後に、営業職に依頼して予定調整や提案書作成などを進めていく。

◆12~1月

12月に入ると少し落ち着いてくる。天皇誕生日(12月23日)を過ぎると研修はほぼゼロとなり、また年明けも1月5日か6日頃までは研修は無いため、年末年始の休暇はいつも長く取れる。1月に入ると秋口に提案していた案件が徐々に確定してきて、次年度の講師の日程確保を行う。インフルエンザが流行する季節となるため、講師陣にはインフルエンザの予防注射摂取の依頼、および混雑する場所でのマスク着用の依頼などのメールが届く。

◆2月

2月はお客様が予算を確定する時期でもあり、プレセナでも次年度に向けた案件のセールス確定ラッシュとなる。1日差で講師の日程が埋まってしまうような局面もあり、営業職と連携しながら決まり次第迅速に社内手続きを進めて講師の日程をおさえていく。契約書の作成など事務手続きも多くなり、営業職のサポートを受ける。

◆3月

3月に入ると一段落する。次年度の案件はほぼ確定しており、また研修そのものも非常に少ないため、社内は全体的にゆったりモードとなって帰社時間も早くなる。5日間連続のリフレッシュ休暇をこの時期に取る人が多く、常に数名がいない状態。4月からにそなえてのんびり過ごす。