アステラス製薬株式会社様

まずは、営業本部における目指すべき人材像についてお聞かせください。

当社は「VISION2015」にもとづき、「グローバル・カテゴリー・リーダー」を目指すことを選択しました。これは、高い専門性が必要とされる複数の疾患・領域において、グローバルに付加価値の高い医薬品を提供することで、複雑化する市場の中で独自の競争優位を構築することを目指すものです。そのために、研究開発基盤の強化、パイプラインの拡充、日本、米州、欧州、アジア・オセアニアの4極のビジネスの拡充に取り組んでいます。

全社の戦略の方向性と日本における環境変化を踏まえ、営業本部においては「患者基点」による営業活動の展開に取り組んでいます。

MRが直接向き合うのは医師ですが、医師の先にいる患者さんに想いをよせ医師のパートナーとして認めて頂けるような活動を目指しています。医師が診察されている患者さんに複数ある選択肢の中から、当社製品だけでなく様々な選択肢を提案できるMRであってほしいと思っています。

そのためにまず必要なのは、経営理念である「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」を自ら実現しようとするマインドです。その上で、製品知識はもちろん、疾患や治療法についての広汎な知識にもとづいた情報提供を通じて当社製品を患者さんにお届けすること、医師とのコミュニケーションを通じていかに多くの情報を自分の中に蓄えていけるかが求められます。

具体的な人材育成の取り組みについて教えてください。

MRについては、今後より専門性の高い領域の製品が増えていきますので、より深い知識と提案力を合わせ持つMRを戦略的に育てていく必要があります。研修の内容やタイミングなど、具体的な施策は現在検討しています。

また、これは全社的な人材育成施策とも関わりますが、アステラス製薬の社員として必要なマインドと、ビジネスパーソンとして求められる基本的なスキルは、全員が身に着けていなければいけないと考えています。

全社的な研修も含めて、教育研修の機会は様々あるのですが、それが総合的な人材開発体系の中で行われているかと言えば、まだまだ十分ではありません。環境変化のスピードも非常に速いので、例えばマネジャーになってからマネジャーに必要な教育を行うのでは遅すぎる。先を見据えて、それぞれが基本的な能力を磨いていくことが大切です。

まったく新しい仕事に就いたときでも、全員が少なくとも業界標準の80%くらいはすぐにこなせる。そんな状態を実現していければと思っています。

その中で、プレセナに対して期待することは何でしょうか。

我々がパートナー企業に強く期待するのは、やはり第三者の視点です。社内だけで人材育成を考えると、どうしても過去の経験から逃れられない面があります。今、世の中ではどういう考え方が生まれているのか、先進的な取り組みとしてどのようなものがあるのか、それに対して我々はどういう策を打つのが有効なのかなど、実際の事例にもとづいた情報の提供や、客観的な提案をしていただけると非常にありがたいですね。

もうひとつは、人材開発のプロとして蓄積されているノウハウですね。プレセナさんに最初にお願いしたのは、営業所長に対する戦略立案のトレーニングでした。所長として求められるスキルは様々ありますが、当時最も強化したい要素が戦略性でした。戦略スキルを磨いていくにあたって、ベースとなるフレームワークから提供していただきました。今では、新人MRから所長クラスまで、様々な研修のフレームワークを提示していだいて、力強いパートナーを得られたと実感しているところです。

今後は個別の研修レベルにとどまらず、人材開発の全体像の策定に関しても、パートナーとして力をお借りできるのではないかと期待しています。

人材育成にあたって重視されているポイントは何でしょうか?

アステラス製薬の経営理念は、「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」。患者さんの抱えている苦しみに心を寄せたり、病気から回復していく喜びを医師と分かち合ったり、まずはそうした思いに共感できることが大前提です。何をするにしても、常にそこに立ち返って、自分自身の成長、会社の成長につなげていってほしいですね。

その上で、望むのは、仮にMRから本社スタッフの仕事に移っても、日本からアメリカに行ったとしても、十分にやっていける人材になってほしい。会社の肩書きを背負っているからではなく、一人ひとりが強くあってほしいということです。

社員は会社に依存するのではなく、個として競争力を磨いていく。会社は、そうした一人ひとりの成長を全力でサポートする。そんな関係があってこそ、活力が生まれてくると考えています。

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