株式会社ヤマハビジネスサポート様

プレセナの担当した研修の位置付けを教えてください。

当社はヤマハグループのシェアードサービス会社です。もともとは主に人材開発や人材派遣などを担っていましたが、2011年にヤマハグループ各社に保険によるリスクヘッジのコンサルを行うヤマハ保険サービス、映像製作などによって、ヤマハグループの広報・セールスプロモーションなどを行うヤマハメディアワークスと合併し、総合的な専門機能を持つ新しい会社としてスタートしました。

企業文化の異なる3社が合併し、事業領域も一気に広がったので、一人ひとりが会社の存在意義を理解し、ミッションを共有して、心ひとつに力を発揮していく土壌を固めなければなりません。その軸に据えたのが、YGC(ヤマハグループコントリビューション)という考え方でした。当社は「コストセンター」であり、シェアードサービスの提供を通じて、グループ全体の利益に貢献することを使命としています。YGCは、その指標ともいえるものです。

そのためにプレセナさんにお願いしたのが、YGC研修でした。コンサルティングではなく、ワークショップ型の研修という形を選んだのは、YGCをトップダウンではなく、皆が主体的に目指していくような共通の目標にしたかったからです。

春に各部の役職者が毎月集まり、研修を受講。自分たちで考え、お互いに議論を深めていくなかで、夏の合宿を終えた頃には、目に見えて一体感が高まった気がします。研修後は、それぞれ職場に戻って具体的な指標の作り込みに入り、次年度の予算編成からYGCを本格導入。実際の経営サイクルにもうまくはまり、当初の目標を達成できました。

YGC研修とは、チェンジマネジメントだったと私は捉えています。まさに人の意識を変え、組織の風土を変え、新しい会社を作っていくための取り組み。その方法論が研修だったのです。

具体的にどのような 手応えがありましたか。

研修では「活動マップ」を作成しましたが、グループへの貢献という共通軸でアウトプットされたものを見比べてみると、まったく異なると思っていたものが、実は共通のドメインだったとお互いに理解できる。他の事業への関心が高まり、回を重ねるにつれ、活発な意見交換が行われました。

例えば媒体制作部門の優位性は、コスト競争力だけなのか。議論を深めていくと、グループの歴史や文化、現状を最もよく理解している点にあることに気付きました。

また、これまでは売上拡大を目指してきたのに、一転コストセンターと位置付けられ、自分たちの存在意義に疑問を感じている人も少なくありませんでした。しかし、グループへの貢献を軸に考えてみると、実は自分たちにできることがたくさんあることがわかり、安心した様子が伝わってきました。

YGCという軸を共有し、交流を深めたことで、部門を超えた連携も生まれてきた。全社的にシナジーが高まったと感じています。

パートナー企業としての プレセナに求めるものについて教えてください

YGC研修では非常に議論が活性化し、与えられた課題にも自ら手を挙げて取り組んでいました。受講生も知的な楽しみを満喫したからだと思います。楽しいから主体的に参加し、責任感が生まれてくる。だから、職場に戻ってもモチベーションを落とすことなく、継続的な実行につながっています。

プレセナさんの魅力は、どの講師の方もヒューマンリテラシーが非常に高いことです。予定調和的に結論を押しつけることなく、受講生が主体的に考えて、あるべき姿を探っていくプロセスを、見事にファシリテートされていました。焦らず、我慢強く、あくまでも受講生を主役としながら、「もっと他の視点もあるのではないか」とうまく促していくバランス感覚も絶妙でしたね。

改善担当者として役職者に混じって参加した若い社員から、「自分たちの世代の仲間にも、こういう研修があったらいいのに」という声がありました。その特性を活かして、YGC研修の継続のほか、パートナーとして、社内にいては気付かない点も含めて、幅広い階層に向けた研修メニューをご提案いただくことを期待しています。

人材育成に関して大切に思うことは何でしょうか。

当社の最大の資産は人です。一人ひとりが働きがいを感じて活躍してもらい、それが会社の発展につながることを、全員に実感してもらいたいと考えています。研修は、一人ひとりが大切な「人財」であることを、会社から直接伝える最大のメッセージです。その意味で、経営活動のなかでも、最も大切な価値のあることだと思っています。

新しい会社が立ち上がって、皆がどこか不安を感じている状態でしたが、YGC研修を通じて、自分たちの存在意義を確認し、進むべき道を確信できた。新たな学びを得て、自分のスキルが高まることによって、それぞれがより自信を深めていったのです。これからも、研修を通じて、会社から大いに期待される存在なのだと体感し、さらなる成長を目指してもらいたいと願っています。

研修全体像